”看護師だからこそ、その人らしく生きることを

真ん中においた写真を残したい”

私は看護師という職業に就き15年ほど経ち、現在は主に透析医療や糖尿病医療といった慢性疾患を抱える方たちの医療に携わっています。慢性疾患というのは一部例外を除き、治療を続けなければ生きることはできません。生きるために身体的な治療を行うことはとても大切です。

しかし一方で”身体のケアはできたとしても、心のケアはできているのだろうか?”と日々悩み続けています。

もちろん、本人やその家族の抱える苦しみや辛さを理解しようと思っても、真に理解できることははありません。治療し続けなければ生きていけない、その理不尽さを前に無力だと感じながら、それを抱えた上で、病とともに生きる人に関わっていきたいと私は思っています。そして、心のケアをするために私にできることを考えたとき、写真を通して何かできることはないだろうか?と考えました。 これからの医療は”病気を治すこと”を真ん中に置くのではなく、”その人らしく生きるために何ができるか”を真ん中に置くようになってくると感じています。私には写真があり、そして写真には”人と人、人と社会を繋げ、時には過去も未来も行き来する力”があると思っています。 あなたや大切な誰かの出来事が過去も未来も時間を越えて、誰かに届くことを願いながらシャッターを切り、写真を残していきたいと思っています。

 

 

 

 

shuttle/satoru aoki



2024.8/1(THU)〜2024.9/1(SUN)までぎゃらりぃ畦にて写真展”in little time"を開催します。

2024年8月1日(木)より9月1日(日)までの1ヶ月間、福津市のぎゃらりぃ畦さんにて写真展「in little time」を開催させて頂きます。今回の展示ではこの数ヶ月から1年ほど前にハーフカメラで撮影した写真を10枚程度、アナログプリントで展示させて頂く予定です。

 今回のテーマ"in little time"は学生の頃によく聴いていたバンドの曲から取りました。曲とテーマは全く関係ありませんが、日本語に直訳すると"わずか(しかない)な時間"となり、ハーフカメラで撮影する瞬間の「考えること飛ばしてシャッターを押す」指先の数センチには今まで見て、聴いて、感じてきた出来事が宿っているのではないかという想いを込めました。ハーフカメラで撮影する72枚の写真たちは全て撮り終えても1秒にも満たないわずかな時間ですが、願わくばそのわずか時間がまた誰かにとっての出来事になりますように。

 夏のとても暑い時期の展示となりますが、今年からぎゃらりぃ畦にはクーラーが導入されたので、昨年の展示よりきっと快適に写真たちを見ることができるかと思います。

ぜひお越しくださいませ。

 

現在の8月前半の在廊日は8/1().8/3().8/4().8/10().8/11()を予定しています。

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