”看護師だからこそ、その人らしく生きることを

真ん中においた写真を残したい”

私は看護師という職業に就き15年ほど経ち、現在は主に透析医療や糖尿病医療といった慢性疾患を抱える方たちの医療に携わっています。慢性疾患というのは一部例外を除き、治療を続けなければ生きることはできません。生きるために身体的な治療を行うことはとても大切です。

しかし一方で”身体のケアはできたとしても、心のケアはできているのだろうか?”と日々悩み続けています。

もちろん、本人やその家族の抱える苦しみや辛さを理解しようと思っても、真に理解できることははありません。治療し続けなければ生きていけない、その理不尽さを前に無力だと感じながら、それを抱えた上で、病とともに生きる人に関わっていきたいと私は思っています。そして、心のケアをするために私にできることを考えたとき、写真を通して何かできることはないだろうか?と考えました。 これからの医療は”病気を治すこと”を真ん中に置くのではなく、”その人らしく生きるために何ができるか”を真ん中に置くようになってくると感じています。私には写真があり、そして写真には”人と人、人と社会を繋げ、時には過去も未来も行き来する力”があると思っています。 あなたや大切な誰かの出来事が過去も未来も時間を越えて、誰かに届くことを願いながらシャッターを切り、写真を残していきたいと思っています。

 

 

 

 

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